脳内伝達物質
脳内伝達物質は皆さんもご存知だと思います。有名なのがアドレナリン、ノルアドレナリンといった人体に危険を察知した際に全身に緊急指令を回し戦闘モードにする伝達物質。
それとは逆に、穏やかでゆったりリラックスさせるのがセロトニン。セロトニンは眠くなる時によく出ます。両者は全くの逆作用ですね。
火事になって、重いタンスを細腕の女性が持ち出したという火事場の馬鹿力はアドレナリン、ノルアドレナリンによって全身の筋肉が集中して普段出せないパワーを出したという事です。
自由に操れず、持続できない
特徴ですが、持続性がありません。この状態が長く続くと全身の筋肉がダメージを受けてしまいます。防御反応で緊急時にしかアドレナリン、ノルアドレナリンは分泌されないようになっています。動物の仕組みは素晴らしいです。ライオンに追われたシマウマもライオン以上の速さで逃げ切ります。しかしほんの一時です。
少しでも意図的にアドレナリンを利用する事例
自由に操れないアドレナリン、ノルアドレナリンですが、大声を出すことで脳が勘違いをして緊急状態となりアドレナリンが出ることがあります。
これらも有名な話なのでご存知でしょうが、テニスプレーヤーがスマッシュの時に吠えますし、砲丸投げの時に気合を入れています。さらにピッチャーが三振を奪った時に吠えますね。大声を出すことで擬似的に緊張状態を作り出しそのためアドレナリンが出るという仕組みです。
勉強に当てはまるならば、勉強するぞ!って気合を入れて始めるといいでしょう。気合がなくなりダラダラしてきたら自分を鼓舞する言葉を発するといいでしょう。
勉強するときの儀式でそのような言葉を叫ぶのもいいかもしれません。(家族に断っておいてください・・・びっくりされちゃいますよ)
大声を出すくらいの事でアドレナリンが出続ける事は無いので体を壊すことはありません。ご安心を。
参考までに、
アドレナリンとノルアドレナリンは両者ともに緊急時に体を防御するために分泌される伝達物質。作用は似ているが、構造が違う。すごく難しいためその程度の認識で十分と思い簡単に書きましたが、
詳しく知りたい人はこのページが詳しいです。両者とも似ている名前ですので、違いを知りたいならどうぞ→看護roo
アドレナリンをマックスにして眠気と戦う
アドレナリンをどんどん出すと眠気なんか吹き飛びます。心臓が緊張してドキンドキンしている状態で眠気なんか起きましょうか?
どんなに眠くても次の瞬間アドレナリンが全開で戦闘態勢に切り替わったなら、あっという間に眠気が消えます。
どうすればいいのかは前に書いたごとく大声を出す、疑似的に自分を追い込むシチュエーションを想像するなどですね。
緊張状態は眠くないの?
眠気は疲労していれば緊張と関係なく眠くなります。極度の緊張状態ですと普通眠くないのですが、慣れてくると眠くなることありますよね?これは緊張状態で神経が疲弊してくるのでそれを遮断する為に起きます。
いわば脳の自己防衛機能ともいえるでしょう。
しかし睡眠不足でもないのに眠いのならアドレナリンを出すことで眠気なんか消し去ります。
緊張状態を作ることがアドレナリンを生み出すわけではないのですが、上でも示したように、緊張していようが、疲弊が酷い時はスイッチオフが強制的に起きます。コレがコックリ状態。
そのコックリ状態をも凌駕し、眠気と消し去るには、
心の中で大声を出して下さい!
ついでに全身に力を送るような気合いをこっそり入れるのです。
本来アドレナリンは危険を察知すると本能的に分泌されます。眠い状態はその逆でぬるま湯状態です。
なので擬似的に危険状態を作って自分を追い込むと良いでしょう。
- このまま寝ていると留年だ!
- このまま寝入ってはクビ!
こういった言葉で自分を自問自答して追い込み、擬似的に危機状態を作るのも良いかもしれません。
また、幼少期に旅行などの前日の夜に全く眠れなかった。などの経験はあると思います。
それは楽しい旅行を想像してワクワクドキドキしているからです。楽しみからくる緊張状態ですね。心臓がドキドキしています。そうなると眠ろうとしても眠れない。
そのような状態を疑似的に作り出す想像力なども役に立つでしょう。